仮想マシンのインポート(エクスポートなし・VM構成ファイルから直接)

概要

  • Windows Server 2012より、事前にエクスポートしないで、VM構成ファイルから直接インポート出来るようになった。
  • 例えば、Hyper-Vサーバに障害が発生した場合、仮想マシンのVM構成ファイルを別のHyper-Vサーバにコピーして、それをインポートすれば、仮想マシンを復旧出来る。
  • 注意点として、同一のHyper-Vサーバ上で、すでに登録済みの仮想マシンをコピーして登録する事は出来ない。そのような場合、すでに登録済みの仮想マシンをエクスポートして、それを新規の仮想マシンとして登録する事になる。

準備

  • インポート元の仮想マシンはシャットダウンしておく。
  • 起動している状態でもインポート出来なくはないが、強制シャットダウンの状態になる。
  • 仮想マシンファイルのコピーや移動をする際にエクスプローラーから警告が出る場合は、管理ツールを使い、Hyper-Vサービスを停止する。

手順

0. 作業の開始

  • Hyper-Vマネージャを起動して、右ペインから[仮想マシンのインポート]を選ぶ。 [#e8907668]

1. フォルダーの検索

  • インポートする仮想マシンを含むフォルダーを指定してください。
  • 通常、Virtual Machinesというフォルダー名のフォルダー以下に、仮想マシンID(16進数32文字).xmlというファイルがある。Virtual Machinesフォルダーか、その上のフォルダーを指定する。

2. 仮想マシンの選択

  • 上で選んだフォルダー以下に見つかった仮想マシンが列挙されるので、選択する。

3. インポートの種類

  • 「仮想マシンをインプレースで登録する」「仮想マシンを復元する」「仮想マシンをコピーする」が選べる。
  • 前者2つは同じHyper-Vサーバ内からはインポート出来ない。(IDを重複させて、同時に2つの仮想マシンを登録出来ない。)後者はIDを新規に作成して、インポートする。

4. 移動先の選択

  • デフォルト: C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Hyper-V
  • 「仮想マシンの構成フォルダー」「チェックポイントストア」「スマートページフォルダー」を指定する。
  • ここで「仮想マシンの構成フォルダー」「チェックポイントストア」「スマートページフォルダー」をC:\Hyper-V\Win10と指定すると、インポート完了後は以下のような構成になる。
    • C:\Hyper-V\Win10\Virtual Machines\仮想マシンID.xml
    • C:\Hyper-V\Win10\Virtual Machines\仮想マシンIDフォルダー
  • 基本的にHyper-V用のフォルダー(C:\Hyper-V)を作り、その下に仮想マシンごとのフォルダー(C:\Hyper-V\Win10)を作り、それをここで指定すると良いと思う。仮想マシンIDは分りづらい文字列なので、自分で分りやすいフォルダー名のフォルダーを作った方が良い。

5. 仮想ハードディスクを保存するフォルダーを選択します。

  • デフォルト: C:\Users\Public\Documents\Hyper-V\Virtual Hard Disks\
  • このフォルダーの下にVHDXファイルが出来。
  • 4.の例のように、C:\Hyper-V\Win10\Virtual Hard Disksというフォルダーを作り、それを指定すると良いだろう。

6. インポートの実行

  • 20GB程度のWindowsでインポートに1分くらい掛かるようだ。

注意点

  • インポート後に起動に失敗する場合は、仮想マシンの設定を確認する。(削除されたISOファイルをDVDドライブに指定しいないか?など)

参考

http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1309/06/news097.html


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Last-modified: 2016-04-09 (土) 14:55:46