MinGW+MSYS インストール
ダウンロード
以下から最新版のインストーラーをダウンロードする。
インストール
- インストーラーを実行してインストールする。
- インストール先は"C:\Users\taro\App\MinGW"とする。
- "C:\Program Files"は権限を昇格しないと書き込めないので避けた方が良い。
- オプションで「MSYS Basic System」だけ選ぶ。
- 後でmingw-getコマンドでパッケージ管理出来るので最小限で良い。
Windowsの環境変数の設定
Windowsのユーザー環境変数を以下のように設定する。設定後、環境変数を反映させる為に再起動もしくはログインし直す。
Path
Path=C:\Users\taro\App\MinGW\msys\1.0\bin
- MSYSが提供するUNIX系のコマンドやDLLは上のフォルダにインストールされる。
- ところで、MSYSのコマンドを利用するには以下の3つの方法が考えられ、それによってPathを設定すべきかどうか違う。
- 付属のMSYS(Cygwin)向けターミナルソフトであるmintty上でMSYSのコマンドを利用する。
- PowerShell(コマンドプロンプト)上でMSYSの全てのコマンドを利用する。
- MSYSのコマンド群の中から必要なコマンドだけをPowerShell(コマンドプロンプト)上で利用する。
- 必要なコマンドのラッパーバッチスクリプトを自分で作成し、そのラッパーをPathの通った場所に設置する。
- 1の方法はPathを設定してもしなくてもどっちでも良い。2の方法ならPathを設定しなければならない。3の方法はPathを設定してはいけない。という事になる。
- 個人的には、MSYSのコマンド群で普段の作業で必要なコマンドごく一部なので、2の方法によってラッパーでMSYSのコマンドを使い、ラッパーを作ってないコマンドを使いたくなったら、1の方法にあるminttyからそのコマンドを利用するようにしている。
HOME
HOME=C:\Users\taro\AppData\Roaming
HOME=C:\Users\taro\Documents
- HOMEは設定しなくともmintty上からしかMSYSのコマンドを利用しないのなら問題ないが、PowerShell(コマンドプロンプト)からMSYSのコマンドを使う場合はHOMEが設定されていないと都合が悪い事が多い。
- HOMEはWindows及び純粋なWindows系アプリが参照する事はほとんどないが、MinGW+MSYS以外でもUNIXから移植されたアプリなら参照する事は多い。その為、MinGW+MSYSに依存しないパスを設定するのが良いように思う。
- 以上の理由から今回はHOMEをAPPDATAに設定するが、APPDATは隠しフォルダで普段はエクスプローラーから見えないので、エクスプローラから頻繁にHOMEを参照する場合はAPPDATAではなくマイドキュメントの方が良いかもしれない。
- 但し、マイドキュメントをHOMEにするとMSYSを運用していく内に大量にドットファイルが作成されていき、とてもウザいと思われる。Windowsではドットファイルが隠しファイルという概念は存在しないので。
minttyのインストール
minttyを利用しない場合
- MinGW+MSYSインストールフォルダ以下の"msys\1.0\msys.bat"を使ってシェルを実行する。
minttyのショートカットアイコンの作成
WindowsのPATHが通ったフォルダ等で右クリックしてショートカットを作成する。ショートカット先は以下のようにする。
C:\Users\taro\App\MinGW\msys\1.0\bin\mintty.exe -tMinGW /bin/bash --login -i
※ -t ウィンドウタイトル
minttyに環境変数を渡すには
C:\Users\taro\App\MinGW\msys\1.0\bin\mintty.exe -tMinGW /bin/env HOME=C:/Users/taro/AppData/Roaming
/bin/bash --login -i
Windowsのショートカットでは環境変数を設定できないので、上のようにMSYSのenvコマンドに環境変数を渡してbashを実行するようにすると良い。
minttyの設定
- minttyを起動して、画面を右クリックして、「Options」を選ぶ。
- 「Text」を選び、フォントを日本語が表示されるものにする。
MSYSパッケージのインストール
インストール済みコマンドの確認
ls /bin /sbin
- もしくはエクスプローラーからC:\Users\taro\App\MinGW\msys\1.0\bin\を開く。
パッケージのアップデート
mingw-get update
mingw-get upgrade
インストール可能なパッケージの検索
mingw-get list | grep "Package:" | grep patch
パッケージのインストール
mingw-get install msys-coreutils msys-man msys-tar msys-gzip
mingw-get install msys-wget msys-zip msys-unzip msys-vim msys-rsync
mingw-get install msys-openssl msys-openssh
mingw-get install msys-patch msys-diffutils
bashの設定
ここを参照する。
参考