* BitlockerをVHDイメージファイルに適用する [#x5d95bde]

** 概要 [#v5324de8]
- Bitlocker + VHDイメージファイルで暗号化コンテナファイルを作成する。
- Bitlockerはドライブを暗号化し、暗号化されたドライブはパスワードを入力しなければ中を参照出来なくなる。
- 通常はHDDやUSBメモリなどのようなドライブに対してBitlockerを適用するが、VHDイメージファイルを作成し、ドライブとしてマウントし、そのドライブに適用する事も出来る。
- このVHDイメージファイルを暗号化コンテナファイルと呼ぶ。
- 暗号化コンテナファイルは単体のファイルなので、別の場所(ファイルサーバやDropboxのようなオンラインストレージサービス)にコピーする事で簡単にバックアップ出来る。
- このような暗号化コンテナファイルは以前はTrueCryptを利用する事が多かったが、開発停止になった為、現在はBitlocker + VHDXが標準的な方法とされている。
- なお、BitlockerはWindowsのエディションによって対応が違う。Bitlockerを適用するには、Windows 7のUltimateかEnterprice、8のPro以上、10のPro以上が必要。Bitlockerを参照するだけなら、全エディションで可能。
- 今回はWindows 10 Proで作業することとする。

** 暗号化ドライブの作成手順 [#b8a4d7fe]

*** 1. VHDファイルの作成 [#x1ef5096]
- コントロールパネルからディスクの管理ツールを起動。(WIN+Rキー押してdiskmgmt.mscを実行。)
- メニューの操作からVHDの作成を選ぶ。
- 仮想ハードディスクの作成と接続のダイアログが表示されるので、以下の項目を設定する。
-- 場所:(今回はC:\tmp\test.vhdxとした)
-- 仮想ハードディスクのサイズ:(今回は1GBとした)
-- 仮想ハードディスクフォーマット:(今回はVHDXとした)
-- 仮想ハードディスクの種類:(今回は可変容量とした)
-- 注:VHDX対応するのはWindows8以降のみ。
- OKを押す。
- ディスクの管理ツールのディスク一覧に今作成したディスクが「不明」「初期化されていません」として表示されているのを確認する。

*** 2. VHDファイルのディスク初期化・フォーマットとマウント [#b695454d]
- ディスクの管理ツールのディスク一覧から、上で作成したディスクを選び、(ウィンドウの左端、「ディスク3」のように表示されている箇所)右クリックしてディスクの初期化を選ぶ。
- ディスクの初期化ダイアログが表示されるので、パーティションスタイルを選ぶ。(今回はMBRにした)
- 今初期化したディスクが「ベーシック」「オンライン」になっているのを確認して、隣の「未割り当て」の箇所を右クリックして新しいシンプルボリュームを選ぶ。
- 新しいシンプルボリュームウィザードが表示される。
- ボリュームサイズの指定はデフォルトのまま、「次へ」を押す。
- ドライブ文字またはパスの割り当てはデフォルトのまま、「次へ」を押す。(今回はドライブ文字はFとした)
- パーティションのフォーマットはデフォルトのまま(クイックフォーマットするにチェックを付けて)、「次へ」を押す。
- ウィザードが完了したので、「完了」を押す。
- ディスクの管理ツールのディスク一覧で、今作成したボリュームが「正常」に表示されているのを確認する。
- ファイルエクスプローラーを開き、今作成したドライブが表示されているのを確認する。
-- もし表示されていなければ、ディスクの管理ツールのディスク一覧を確認し、メニューの操作からVHDの接続を試す。

*** 3. ドライブをBitlocker有効にする [#z9fde44e]
- ファイルエクスプローラーを開き上で作成したドライブを選択し、右クリックしてBitlockerを有効にするを選ぶ。
- Bitlockerをドライブ暗号化ダイアログが表示される。
- このドライブのロック解除方法を選択するは、「パスワードを使用してドライブのロックを解除する」にチェックを付け、パスワードを設定する。次へを押す。
- 回復キーのバックアップ方法を指定してくださいは、ファイルに保存するを選ぶ。ファイルダイアログが表示されるので、適当な場所に保存する。次へを押す。
-- 必要に応じて、USBフラッシュドライブに保存する、回復キーを印刷する、を実行し、複数の方法で回復出来るようにしておく。
- 使用する暗号化モードを選ぶは、互換モードを選択する。次へを押す。
- このドライブを暗号化する準備ができましたか?と確認されるので、暗号化の開始を押す。
- 暗号化が終わると、ファイルエクスプローラーで今のドライブを参照し、ディスクに鍵のアイコンが付いてる事を確認する。

** 暗号化ドライブの運用手順 [#t98b6a34]
*** ドライブのマウント [#i7514964]
- ファイルエクスプローラーを開き、上で作成したVHDXファイル(今回は"C:\tmp\test.vhdx")を選び、右クリックしてマウントを選ぶ。
- ファイルをマウントできませんでしたという警告が出る。
- ファイルエクスプローラーでマウントしたドライブをダブルクリックする。
- Bitlockerの解除を求められるので、パスワードを入力して、解除する。

*** ドライブのアンマウント [#g317c8a6]
- ファイルエクスプローラーを開き上で作成したドライブを選択し、右クリックして取り出し選ぶ。

*** VHDXファイルのバックアップ [#x1063255]
- ファイルエクスプローラーを開き、マウントしていれば、ドライブをアンマウントする。
- VHDXファイルを別の場所(ファイルサーバやオンラインストレージサービス)にコピーする。

** 参考 [#v8ef847b]
- https://itc-memo.sfc.keio.ac.jp/googledrive4backup/encrypteddiskimage4win/
- http://www.howtogeek.com/193013/how-to-create-an-encrypted-container-file-with-bitlocker-on-windows/
- http://www.pkg.dk/tips/How-To-Create-Encrypted-Disk-Images-on-Windows-8-Pro/

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