自己証明書の作成とマクロへの適用
手順
1. VBA プロジェクトのデジタル証明書(selfcert.exe)の起動
- Office 2010
- スタートメニューから[すべてのプログラム]→[Microsoft Office]→[Microsoft Office ツール]→[VBA プロジェクトのデジタル証明書]を開く。
- Office 2013/2016
2. 自己署名入りデジタル証明書作成
- 起動すると[デジタル証明書の作成]ダイアログが表示されるので、[証明書の名前]に名前を入力して、OKを押下する。
- 名前は任意だが、あとで自分で作成した証明書である事が分かるように、氏名や会社名、日付などを含めるとよい。
- 作成に成功した旨のメッセージが表示され、終了する。
3. 作成した証明書の確認
- コントロールパネルから[インターネットオプション]を開く。
- [コンテンツ]タブから[証明書]→[個人]を開く。
- [発行先]に先ほど入力した証明書の名前があることを確認する。
4. マクロ プロジェクトにデジタル署名を追加
- ここではOutlook 2016を前提とするが、他のOfficeアプリでも同様。
- Outlookを起動し、[開発]タブから[コード]グループの[Visual Basic]を押下する。
- 開発タブがない場合は以下の手順を行う。
- メニューから[ファイル]→[オプション]を選ぶ。
- ダイアログが開くので、"リボンのユーザー設定"を選び、"メインタブ"の"開発"にチェックを入れる。
- OKでダイアログを閉じる。
- 左上のツリーで[Project 1]を選択する。
- [ツール]メニューの [デジタル署名]を開く。
- ダイアログが表示されるので、[選択]ボタンを押下する。
- 先ほど作成した証明書を選択し、OKを押下する。
- 元のダイアログに戻るので、OKを押下する。
5. セキュリティレベルの変更
- Outlookの[開発]タブの[コード]グループの[マクロのセキュリティ]を押下する。
- [マクロの設定]で[デジタル署名されたマクロに対しては警告を表示し、その他のマクロはすべて無効にする]にチェックを入れる。
- OKを押下してダイアログを閉じる。
- Outlookを終了する。(終了時に保存を促すダイアログが表示されたら、OKを押下する。)
6. マクロ実行の確認
- Outlookを起動する。
- マクロを有効にするか尋ねるダイアログが表示されるので、[この発行者のドキュメントをすべて信頼する]を押下する。
- 以後、Outlookを起動時にはダイアログは表示されず、有効なままになる。
- マクロが動作するか確認する。
自己証明書の削除
上記のようにコントロールパネルからインターネットオプションを開き、削除する証明書を選択し、削除ボタンを押下する。
参考