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git reset(git add/commitの取り消し)
前提知識
- ワーキングツリー
- 現在の状態
- インデックス
- ワーキングツリーからgit addした状態
- HEAD
- 最後にコミットした状態
- HEAD^
- HEADの1つ前のコミットした状態
git resetとは?
ワーキングツリーやインデックスやHEADの位置を移動する。(なお、コミットを修正する場合はgit commit --amendを使う。)
git resetのオプションとその機能
soft
git reset --soft HEAD^
HEADの位置をHEAD^へ変更する。インデックスとワーキングツリーに影響はない。
mixed(またはオプションなし)
git reset --mixed HEAD git reset HEAD
HEADの位置とインデックスをHEADへ変更する。ワーキングツリーに影響はない。
hard
git reset --hard HEAD^
HEADの位置とインデックスとワーキングツリーをHEAD^へ変更する。
使用例
修正したファイルを元のファイルに戻す
vi test.txt # (1) test.txtを修正する。 git checkout test.txt # (2) (1)の修正を戻す。
修正したワーキングツリーを元の状態(HEAD)のワーキングツリーに戻す
vi test1.txt # (1) test1.txt,test2.txtを修正する。 vi test2,txt git reset --hard HEAD # (2) (1)の修正を戻す。
ステージングを取り消す
vi test.txt # (1) test.txtを修正する。 git add test.txt # (2) test.txtをステージングする。 git reset HEAD test.txt # (3) 上のステージングを取り消す。 # test.txtは修正されたまま。
コミットログを書き直したい/必要な修正ファイルをaddしてなかった(不要な修正ファイルをaddしてた)
vi test.txt # (1) test.txtを修正する。 git add test.txt # (2) test.txtをステージングする。 git commit -am 'fixed' # (3) コミットする。 git reset --soft HEAD^ # (4) 上のコミットを取り消す。 vi test2.txt # (5) test2.txtを修正する。 git add test2.txt # (6) test2.txtをステージングする。 git commit -am 'fixed 2 files' # (7) コミットし直す。 # test.txt、test2,txt共に修正がコミットされた。
(コミットしてすぐの場合の)コミットを取り消す
vi test.txt # (1) test.txtを修正する。 git add test.txt # (2) test.txtをステージングする。 git commit -am 'fixed' # (3) コミットする。 git reset --hard HEAD^ # (4) 上のコミットを取り消す。 # コミットログ'fixed'は消え、test.txtは修正前の状態に戻っている。
(コミットして時間が経っていて、すでに他者が修正を行っている可能性が高い場合の)コミットを取り消す
自分: git commit -am 'XXX' git push
他者: git pull git commit -am 'XXX'
自分: git revert HEAD git push
(他者) git pull
git resetしたが、さっき取り消したコミットの内容を見たい
git reset --soft HEAD^ git show ORIG_HEAD
他にも
vi test.txt # (1) test.txtを修正する。 git add test.txt # (2) これをステージングして、 git commit -am 'fixed' # (3) コミットする。 git reset --hard HEAD^ # (4) このコミットを取り消す。 vi test.txt # (5) 再度、test.txtを修正する。 git diff ORIG_HEAD test.txt # (6) (1)の修正とのdiffを見る。
間違ってgit resetしてしまったので、元に戻したい
Git/git reflog (git resetを取り消す)を参照。