msysgit インストール

前提

  • msysgitはMinGW+MSYS環境下で動作する。msysgitの本体であるgit.exeはMSYSコマンド群の1つとして構成される。
  • msysgitはGit Bash上かコマンドプロンプト上(PowerShell上)にてgit.exe(git.cmd)コマンドを実行して使う。
  • Git BashならMSYSコマンド群にあるUNIX系ツールを併用出来るが、日本語対応が面倒で難しい。
  • なので、今回はコマンドプロンプトで使う事にする。
  • また、すでにMinGW+MSYSを利用している場合でもmsysgitはそれとは別にインストールする事にする。その方が余計なトラブルがなくて良いように思われる。
    • 今回は%USERPROFILE%以下のApp\Gitフォルダ以下にインストールする。

インストール

  • 以下から最新版のインストーラーをダウンロードする。
  • インストーラーを実行する。
  • インストール先を以下にする。
     C:\Users\taro\App\Git
  • 「Select components」オプションのチェックを全部外す。
  • 「Adjusting your PATH enviroment」オプションは「Run Git from the Windows Command Prompt」を選ぶ。
  • 「Choosing the SSH executable」オプションは「Use OpenSSH」を選ぶ。
  • 「Configuring the ending conversions」オプションは「Checkout as-is, commit as-is 」を選ぶ。
  • インストールを完了する。

設定

git statusで日本語ファイル名を表示可能にする

以下のコマンドを実行する。

 git config --global core.quotepath false

git commitで使うエディタを変更する

デフォルトではvimだが、以下のようなコマンドを実行して、好みのエディタに変更する(今回はgvim.exe)。但し、改行コードの自動判別機能、UTF8保存機能等が必要で、エディタによっては上手く動かないので、諦めてvimの使い方を覚えるか、git commit -m 'コミットのコメント'で直接コメントを指定するか。

 git config --global core.editor gvim.exe

環境変数HOME

  • .gitconfig等の設定ファイルが出来るフォルダはデフォルトでは%USERPROFILE%だが、環境変数HOMEを設定しておくとそこになる。
  • Windowsの環境変数でHOMEを設定してもよいが、コマンドプロンプトからしかgitを利用しないなら、 C:\Users\taro\App\Git\cmd\git.cmd を開いて先頭行に以下のように記述を加える。
     @set HOME=%USERPROFILE%\Documents\git
  • 次にマイドキュメント以下にgitフォルダを作る。
  • 以後、msysgitの設定ファイルはこのフォルダ以下に作成される。設定ファイルである.gitconfigファイル等もここに出来るので、必要ならエディタで開いて編集して良い。

SSHの秘密鍵・公開鍵

msysgitのSSHはOpenSSHなので、PuTTYのputtygen.exeを使ってOpenSSH形式の秘密鍵・公開鍵に変換しておく。秘密鍵はメニューの「変換」→「OpenSSH形式へエクスポート」で保存、公開鍵は画面上のテキストエリア「OpenSSHのauthorized_keysファイルに・・・」をコピーペーストで保存する。

WindowsのGitは使いづらい

GitはLinux出身なソフトでWindowsで使うには使いづらい面が多い。さっさと諦めて、WindowsにVMware等でLinuxをインストールして、マイドキュメントをSambaで共有して、Windowsのエディタでファイルを編集、Linuxのターミナルでgitコマンドを使う、という運用もアリかも知れない。


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