UEFIブート機構とパーティション構成
概要
- UEFI環境下のWindows PCは以下のようなNVRAM + ディスクパーティション構成になり、これらを使ってWindowsはブートされる。
- マザーボード
- HDD/SSD
- ESP(Windows Boot Manager + BCD)
- Microsoftシステム予約パーティション(MSR)
- WindowsのCドライブパーティション(Windows Boot Loader)
0. UEFI NVRAM (CMOS)
- マザーボード上に不揮発メモリ上に存在
- マザーボードの機能を設定、利用するための組み込みソフトウェア
- ブートエントリーを持ち、どのOSエントリー(Windows Boot Manager)を起動するか、保存されている
1. EFIシステムパーティション(ESP)
- HDD/SSD上に存在
- UEFIからアクセスできるようにFAT32でフォーマットされる
- ESPはWindowsの一部ではなく、UEFIの仕様によるもの
Windows Boot Manager
- Windowsを起動するためのUEFIアプリケーション
- ESP上の、\EFI\Microsoft\Boot\bootmgfw.efi に存在
- Windowsをインストールすると、UEFI NVRAMにWindows Boot Managerのエントリーが登録され、優先的にそのWindowsが起動するようになる
BCD
- Windows Boot Loaderのエントリーを保存するためのファイル
- Windows Boot ManagerはBCDを読み取り、どのWindows Boot Loaderをどのように起動するか決める
- ESP上の、\EFI\Microsoft\Boot\BCD に存在
- 1台のPCに複数のWindowsをインストールする場合、BCDを編集して、Windows Boot LoaderをOSの数だけ増やす
2. Microsoftシステム予約パーティション(MSR)
- BitLocker暗号化やシステムの回復ツールなどが作業用として利用する隠しパーティション
- MBRでシステムで予約済みと呼ばれていたパーティション
3. WindowsのCドライブパーティション (Windows Boot Loader)
- Windowsシステムパーティション(Cドライブなど)に存在
- Windowsを起動するためのアプリケーション
参考