NIC2枚でゲストOSをそれぞれ別のネットワークに参加
目的
NICが2枚ある1台のサーバにVMware ESXiを導入し、ホストサーバはローカルネットワークだけに参加し、そのゲストOSはNIC毎にローカルネットワークとグローバルネットワークに参加出来るようにする。
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┌────[物理スイッチ]────┐ ↑グローバル
物理的には →[ゲストOS] [他のサーバ(非VM)] ------------
1台のサーバ→ ├────[物理スイッチ]────┘ ↓ローカル
→[VMホスト]
前提
- ホストサーバとゲストOSは以下のようなIPアドレスを持ち、それぞれのネットワークに参加する。
- ホストサーバ:
- ゲストOS:
- グローバル 10.0.0.20
- ローカル 192.168.0.20
- ホストサーバはVMware ESXi 4.0、ゲストOSはLinux。
手順
VMware ESXiをインストールし、物理スイッチとLANケーブル接続する
- サーバにVMware ESXiをインストールする。
- サーバの2枚のNICについて、1つ目のNICはローカルネットワークのスイッチに、2つ目のNICはグローバルネットワークのスイッチに、LANケーブルをつなぐ。
- ホストサーバのダイレクトコンソールにログインし、「IP Configuration」を開き、「192.168.0.10」を設定する。
- 「Network Adapters」を開き、「vmnic0」「vmnic1」が共に接続状態なのを確認する。
vSwitchを設定し、2つのvSwitchと物理アダプタ(vmnic)の構成を決める
- vSphere ClientをインストールしたPCをローカルネットワークに接続し、ホストサーバにログインする。
- インベントリパネルで、「構成」タブをクリックし、「ネットワーク」をクリックし、仮想スイッチビューを確認する。
- スイッチが1つなので、画面右側の「ネットワークの追加」をクリックし、「仮想スイッチの作成」を行う。
- その際、物理アダプタはvmnic1を選び、ポートグループ名は「global-port-group」とする。
- 既存のポートグループを編集し、名前を「local-port-group」とする。
- 仮想スイッチビューで、vSwitch0とvSwitch1が以下のような構成になっている事を確認する。
- vSwitch0:local-port-group - vmnic0
- vSwitch1:global-port-group - vmnic1
仮想マシンを作成し、ポートグループを割り当てる
- vSphere Clientを使って、仮想マシンを作成する。
- 仮想マシンの設定を編集する。
- 既存のNICの設定でlocal-port-groupが選ばれている事を確認する。
- NICの作成を行う。その際、global-port-groupを選ぶ。
ゲストOSのインストールし、2つのNICにIPアドレスを設定する
- 仮想マシンの電源を入れ、ゲストOSであるLinuxをインストールする。
- インストール時のネットワークの設定で、eth0には192.168.0.20を、eth1には10.0.0.20を設定する。