PHPの作者、ラスマス・ラードルフ

PHPの作者、ラスマス・ラードルフ氏が来日してるらしい。
技術評論社のサイトに掲載されているインタビューが凄く面白い。
gihyo.jp/news/report/2015/12/1401

PHPは他の言語ユーザから批判される事多いけど、個人的にはスクリプト言語の中では一番好きだ。
(コンパイル型の言語も含めれば、C#だけど。)
PHPに、HTTPリクエストデータ(クエリパラメータとか)を参照する為の変数$_REQUEST、セッション情報を管理する為の変数$_SESSIONが導入されたのは、PHP4.0やPHP4.1からだったはず。
凄いのは$_REQUESTや$_SESSIONを単なる連想配列にしたという事。しかも、何の手続きも宣言もなしに、プログラム内のどこからも呼べるスーパーグローバル変数。
普通の言語作者なら$_REQUESTや$_SESSIONをオブジェクトにしていたはず。
PHP4.0がリリースされた2000年位にはすでに「オブジェクト指向=格好いい、正義」という風潮が存在していたから。これをきっぱり拒絶してる。凄い。
もしPHPが$_REQUESTや$_SESSIONをオブジェクトにしていたら、現在のPHPの成功はなかったろうと思う。
困ったらprint_r($_REQUEST)すればいい。それで問題はたいていの場合、解決する。
もし、それで解決しないような難しい問題なら、そもそもスクリプト言語みたいなアドホックな手段を選択した事こそが間違いと思う。
ラスマス・ラードルフ氏のプログラミングに対するアプローチ。大いに共感する。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)