内容 | 大手派遣会社仕事情報モバイルサイト開発 |
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期間 | 2008年1月 – 2008年3月 |
OS | Linux |
言語 | PHP |
アプリ | Apache, Oracle |
フレームワーク | 独自フレームワーク |
大手人材派遣会社のモバイルサイトがリニューアルするに当たって、システム開発を行いました。
この案件の主な特徴は以下です。
- XHTML採用により、表現力・機能性の高いデザインを実現
- 所定フォーマットのテキストファイルを設置するだけで数画面からなる派遣登録フォームを動的に作成し、プログラミング技術のない担当者でもサイト更新が可能
- 独自ウェブフレームワークを採用
この仕事で苦労したのは、エンドのクライアントとのやり取りでした。
この案件は、派遣会社であるエンドのクライアントが某ウェブ制作会社に制作を委託し、その制作会社が自分にシステム開発を再委託した、という構図でした。
クライアントとの打ち合わせをするのがウェブ制作会社のディレクターだけなので要件が自分まで上手く伝わらないという問題もありましたが、より困ったのがシステム環境の違いでした。
自分にはクライアントが管理する本番環境へのアクセス権がありませんでした。
開発はウェブ制作会社の提供する開発環境がで行ったのですが、OSはLinuxで本番環境のSolarisと違いました。
DBはウェブ制作会社にOracleのライセンスがない為、開発向けエディションであるOracle XEを自分でインストールしました。
そうした開発環境の制限の為、DBの文字コードが開発DBはUTF8、本番DBはSJISになったのですが、文字コードの違いの吸収はウェブサーバやDBサーバの機能を利用すれば良いのでそのような設定方法をクライアントのエンジニアに示すのですが、コンプライアントが厳しいというか、率直に言ってこちらの説明が理解出来ないようで、そうしてもらえない。
仕方ないので、文字コードの違いの吸収はPHPレベルで解消しました(毎回文字コード変換処理が走るので無駄な負荷が発生します)。
それ以外にもウェブサーバ・DBサーバの設定を変える(現在どのような設定になってるか教えてもらう)依頼は基本的にNGなため、そうしなくても済むように工夫する必要がありました。
また、この案件はPHP4だったのですが、PHP4の標準Oracleモジュールは非常に不安定で頻繁にシステムエラーを起こす為(PCサイトではエラー発生してもブラウザはスルーするので見過ごされてきたようですが、携帯の場合、携帯ブラウザがエラー画面を表示するので標準モジュールは使い物にならなかったです)、oci8モジュールが含まれるようにPHPをリコンパイルせねばならず、その指示書を書いて、クライアントの作業をサポートをしました。
以上のような理由で、開発自体は順調に進捗したのですが、それ以外の部分でひどく工期を取られました。
この案件で学んだ事は、開発環境の構築・システム要件の保証はよく検討して工数にプラスする事、でした。