新人プログラマー対象のウェブプログラミング講習

内容 新人プログラマー対象のウェブプログラミング講習
期間 2004年10月 − 2004年11月
OS Linux
言語 Perl, PHP, HTML(CSS), JavaScript
アプリ Apache, MySQL

あるウェブ系企業で、新入社員のプログラマーを対象としたウェブプログラミング講習の講師をしました。
期間は1ヶ月半ほどで毎日5時間ほどの授業で、講習後は簡単なウェブアプリが制作出来るレベルにして欲しいという事で、HTML、PHP/Perlプログミラミング、UNIX系OSサーバの基礎知識を教えました。
講習の大まかな内容は以下の通りです。

  • HTML/CSS(テーブルレイアウト、CSSレイアウト、論理的なマークアップなど)
  • JavaScript(入力値のチェック、ドロップメニューの作り方、セレクトタグジャンプなど)
  • Perl/PHP基礎(演算子 条件制御文 変数 関数の説明)
  • ウェブアプリの習作(掲示板などの作成を通して、データ加工や画面遷移の考え方について)
  • プログラミングの前提知識(ファイル・変数名の命名方、ファイル管理、コメントのつけ方)
  • UNIX系OSのサーバ管理・ネットワーク管理

参加した新入社員は6人いたのですが、Java経験者が1人いるだけで、他は趣味でHTMLを書いたことがある程度でした。
スタート時点での習熟レベルですでにバラツキがありますが、加えて学習スピードが各自違うので、全員に同じ内容で授業をすると、分かってる人は退屈に感じ、分からない人は分からないまま次に進んで身につかないという問題が起きました。
最初は市販のテキストをなぞる形式で授業を進めていたのですが、このような問題のため、各自に異なったプログラミング課題を出し、他の5人に課題を取り組ませつつ、1人のプログラムを添削指導するという形式に替えました。
6人いるとそれぞれ癖というか個性があります。
とにかく真面目に説明したことを一言一句メモしてる人、課題の内容を勝手に変えてプログラミングしようとする人、やる気がない人、やる気があっても出来ない人。
それぞれの人に合わせて対応するのが大変でした。

講習が終わって、会社の人事の人にレポートを提出したのですが、「この人はそのうち上手いプログラマーになると思います」と報告した人がいました。
講習前はまったくのプログラミング未経験者だったんですが、講習を始めてすぐに高い学習能力を感じました。
授業中の学習意欲が高く、いい質問が多かったです。
講習が終わった時点では6人の中で特別抜けてたわけではないのですが、これは放って置いてもすぐに成長するだろうなと予想しました。
そして、この仕事を終えて数年後、何気なくこの会社のホームページを見たら、その時の人がその会社のエースプログラマーみたいになっていて、社長賞をもらっている様子が掲載されていました。
やっぱりなと思った次第です。

別の会社ですが、高学歴な人がプログラマーで入社してすぐに辞めたりするのを見てます。
確かに高いレベルのプログラマーになるには数学などの能力が必要と思いますが、その段階に行く前に、プログラマー向きの能力というか、性格のようなものが求められると思います。
その人はそういう能力があったんだと思います。

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