『世界は分けてもわからない』 福岡伸一

今、福岡伸一の『世界は分けてもわからない』を読んでいる。
福岡伸一は、何年か前に爆笑問題がやってるNHKの『爆問学問』のゲストで初めて見た。
爆問学問はずっと見てるけど、凄い博識で話しが面白くて、この回は強く印象に残ってる。
この放送を見た後、この本の前著である『生物の無生物のあいだ』を買って読んだ。
非常に面白かった。
この本も前著も、生物学の解説なのにストーリーテリングになってるのが凄い。複線があったりして話が展開してる。

世界は分けてもわからない

『日本辺境論』 内田樹

内田樹の『日本辺境論』を最近読み終わった。
ベストセラーだけれど、勝手な解釈で論を進めていくような感じがして、自分にはあまりしっくり来なかった。
この人の本だと『寝ながら学べる構造主義』は好きで、何度か読み直したぐらいなんだけれど。

日本辺境論

PHPカンファレンス2010

PHPカンファレンス2010に行ってきた。
朝から晩までパイプイスに座ってたんで、家に帰ってからも疲れてた。
PerlやPHPのセミナー・勉強会にたまに行くけど、インフラの話が多い。
うちのサイトにはこんだけたくさんのアクセスがあるから、MySQLをレプリケーションさせて、キャッシュサーバを導入して、アプリケーションサーバをスケール展開させて、みたいな話。
今回のPHPカンファレンスもそうだった。
インフラ周りのノウハウ紹介みたいなのもタメになるなとは思うけど、もう少しアーキテクト、システム開発手法についての発表があってもいいのでは?
エンタープライジーな業務アプリを作ってる人、JavaやASP.NETではそういう話題も多いと思う。
例えば、この2ちゃんねるのスレッド「ドメインモデルVSトランザクションスクリプト」なんてエキサイティングで面白い。
こういうのを公開の場で、朝まで生テレビみたいな感じでやれば、かなり盛り上がりそう。
自分は昔・プロレス、今・総合格闘技を見るのが好きなんだけれど、実戦で最強は誰か?というのは定番の話題。
候補に挙がるのは、ブロック・レスナー(現UFCヘビー級王者)、マイク・タイソンアレクサンドル・カレリン(総合格闘技以外のメジャー格闘技の近年最強チャンピオン)、アフリカゾウグリズリー(陸上生物最大級)、ダイオウイカマッコウクジラ(水上生物最大級)、ムツゴロウさん(対野生生物最強)、バラク・オバマ(アメリカ合衆国大統領)あたり。
いろんな観点から語る事が出来、評価する事が出来、議論が尽きないというのが、システム開発手法に通じると思う。

既存ウェブサイトへのアクセス制御機能の追加開発

内容 既存ウェブサイトへのアクセス制御機能の追加開発
期間 2008年6月
OS Linux
言語 PHP
アプリ Apache

あるウェブサイトを運営している制作会社から、サイトに会員制を導入するので特定のディレクトリ下のページを会員のみアクセス出来るようにして欲しいという依頼を受け、そのような機能の追加開発を行いました。
クライアントの都合でコストをかけられないため、簡易ですが十分な機能性のシステムを短期間で開発しました。

通常、ウェブサイトでアクセス制御を行うには、

  • ウェブフレームワークのアクセス制御機能を利用する
  • (ウェブフレームワークを利用していない場合は)ページの初期化ルーチンにアクセス制御の実装を追加する

と思います。
これはサイトがPHP/Perlなど動的ページで構成されている場合で、このサイトの場合、静的なHTMLだけで構成されていました。
本案件では工期・予算的にサイトの全面的な修正は無理なため、Apacheのベーシック認証を利用してはどうか?と提案しましたが、ベーシック認証のダイアログによるUIは嫌で、デザインされたページでログインフォームにIDとパスワードを入力するUIにしたいと言われました。
当該サイトのウェブサーバのシステム環境を調べると、共用レンタルサーバでしたが、PHPの利用及び.htaccessによる設定のオーバーライドは可能でした。
そこで、

  • ApacheのAddTypeで拡張子.htmlをPHPに関連付け、全てのHTMLページへのリクエストをPHPで処理させる
  • PHPのauto_prepend_file機能を使ってPHPによるアクセス制御処理を呼び出す
  • 未ログインのユーザはログインフォームページにリダイレクトし、ログインフォームからIDとパスワードによってログインする

というシステムを提案しました。
会員種別に応じたページだけ参照出来るようにするなどいくつかの要件を盛り込んだ上で、納品したシステムはPHPファイルが2つ、.htaccessファイルが2つ、ログインフォームページのサンプルHTMLファイルが1つでした。
既存のHTMLファイルは一切修正する必要がないようにしました。
新たにアクセス制御したいページが出来た場合でも、HTMLファイルは普通に作成し、そのファイルを置くディレクトリに.htaccessファイルをコピーするだけでよいので、追加開発を依頼する必要はありません。
手離れの良いシステムになったと思います。

この案件のクライアントは以前から知ってる会社で、最初にメールで連絡があり、何度かメール・電話のやり取りで要件定義した後、その日のうちにメールでPDFの発注書を送ってもらい、受注しました。
翌日、数時間かけてプログラムを作り、サーバ設定をし、プログラムはメールで納品しました。
予算の少ない小さなシステムだからどう作っても一緒という事はなく、大きなシステムとは違った工夫や手際の良さを発揮する余地があると思います。
大きなアクセスが見込めないサイト、運営にスキルのあるオペレーターがいるサイト、そういったサイトに過度の機能性を盛り込んでもコストが膨らむだけなわけでしで、必要にして十分なシステムを提案する事を心がけています。

道に片方だけブーツが落ちていた

国道246号線沿いを歩いていると、道に片方だけ女性物のベージュのブーツが落ちていた。
片方だけブーツを置いていくって、どういうシチュエーションだろうか?
しばし、黙考。
片足が裸足、片足がブーツでこの場を去って行ったとしたら、さぞ歩きづらかった事でしょう。

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